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ハイテク化粧品 体調・環境で変化 | ヒトリゴト

2012/08/29
唇の酸性度や肌の水分量、降り注ぐ紫外線。自分の体の状態や環境に応じて色が変わるハイテク化粧品が相次ぎ登場し、女性の人気を集めている。つけてみるまで何色になるかわからない、ちょっとしたワクワク感が遊び心を刺激。体調などの診断ができる実利性も関心を引く。ひと味違った個性を強調するメーカーの商品づくりが、日々「自分らしさ」を求める日本の女性の気分にマッチした面もあるようだ。

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今日の私 何色に?

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「ジバンシイ」の「グロス・レヴェラトゥールN0.34」

■「ジバンシイ」の「グロス・レヴェラトゥールN0.34」(3,675円)

「つけるまでは、本当に色が変わるの?と不思議な気持ちだった。期待と疑問でワクワクした」。横浜市の会社員、本間由里子さん(28 )が購入したのは、2012年8月10日発売の化粧品ブランド「ジバンシイ」のグロス「グロス・レヴェラトゥールN0.34」(3,675円)。容器の中では無色透明だが、唇に塗ると15秒ほどで色が変わり始め、約40秒後にピンクに発色する。グロスに含まれる液体が唇のpH(水素イオン指数)に反応する仕組みだ。

普段、人間の唇の表面はpH5〜6の弱酸性。このグロスはpHが低い(酸性度が強い)ほど色が濃くなる。酸っぱいものを食べても赤みが強くなる、リトマス試験紙ならぬいわば「リトマスグロス」。ストレスを感じた時も唇の酸性度が強まり、色が変わるという。「今日はどんな色になるだろうと毎朝楽しみ」(本間さん)

今秋冬向けに数量限定で全世界で売り出したこの商品は「仕上がりが人によって違うユニークさを追求した」と販売元のパルファムジバンシイ(東京・千代田)は説明する。西武渋谷店(東京・渋谷)の「ジバンシイ」売り場では販売後、同じ機能の口紅と合わせて1日に10本程度売れる。特にグロスは、口紅やアイシャドーなど7つの新商品のなかで売れ行きトップ。購入客は20〜50代と幅広い。

※リトマス試験紙:酸塩基指示薬として用いられる。pH < 4.5 の酸性では赤、pH > 8.3 のアルカリ性では青く呈色する。1300年ごろ、スペインの化学者デ・ビラノバ(スペイン語版)が発見した。


「ディオール」の「ディオールスキンロージーグロウ」

■「ディオール」の「ディオールスキンロージーグロウ」(5,985円)

一方、「ディオール」ブランドで1月に登場したチーク「ディオールスキンロージーグロウ」(5,985円)は、肌の水分量が多いほどピンク色が濃くなる。売れ行きは予定の2.5倍のペース。春に購入した東京都足立区の女性会社員(32)は「うまく色づかないと肌が乾燥しているのがわかるので、美肌を保つための刺激になる」と話す。

販売元のパルフォン・クリスチャン・ディオール・ジャポン(東京・千代田区)がうたうのは、1人ひとりの肌に合わせた化粧品のカスタマイズ。「オートクチュール」(高級仕立て服)の感覚がメークの分野でも受け入れられた」(同社)。個性の表現とお肌の診断の一石二鳥が人気の理由といえる。


「デルソル」の「ネイルカラー」

■周りの環境によって色が変わる化粧品

自分の体の状態ではなく、周りの環境によって色が変わる化粧品もある。世界25カ国に雑貨店を展開する米デルソル社が扱うのは、米航空宇宙局(NASA)の技術を使い、紫外線を吸収すると色合いが変化する物質を入れた商品群。昨年8月に日本で発売したネイルカラー(1本1,890円)は、水色から緑色へ、ピンク色から紫色へといった具合に、様々なバリエーションが楽しめる。

「今、こんなに紫外線浴びてるんだ」。お台場の「デルソルお台場店」(東京・港)に来店した静岡県磐田市の公務員、松本美咲さん(26)は白から赤に変わった自分のツメを見てビックリ。「ちょっと高いけど1本で2色分と考えればお得」と2本購入した。

販売代理店のブエナビスタジャパン(千葉市)によると、同店では昨冬に毎月100本程度だった売れ行きが今年に入り200〜300本に伸び、7月は約400本売れた。特に無色透明や薄いピンク色から赤色に変わる商品が人気。「オフィスでは目立たず、外に出たら赤色になる点がOLらにうけた」(同社)


ハイテク化粧品 まとめ

ハイテク化粧品が人気を集める理由は、まずは「色が変わることに対する単純な面白さ」と小学館の美容雑誌「美的」の鈴木智恵副編集長。それに加え、「より『自分らしさ』を強く求める、今の女性のパーソナル志向に合ったのでは」と指摘する。広告で女優やモデルを使っている化粧品をそのまま買い求める人が多かったかつての消費行動は、この1年ほどで変わりつつあるという。つけるだけで「今日の自分の色」になる化粧品は、そんな志向の変化にマッチしているというわけだ。


(日経流通新聞 より 一部加筆)


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おまけ:都市玉男とは?

女性の化粧品事情とは異なりますが、ちょいと関連するかもということで。

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都市玉男=都市生活を楽しむ男性
中国では近年、男性向け化粧品の市場が拡大している。市場の規模はすでに北米を上回った、との調査も出ている。この成長市場の主役として注目を集めているのが「都市玉男」たち。米ロレアルや資生堂など、世界の化粧品ブランドが熱い視線を注いでいる。
もともとは英語のメトロセクシャルの訳語という。「玉男」と縮める場合も少なくない。化粧する男性というイメージは的外れらしい。リッチ、流行に敏感、存分に都市生活を楽しんでいる。そんな男性を思い浮かべればいいようだ。

(日本経済新聞 より 一部加筆)


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