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ビジネス文書のお決まりパターン
ビジネス文書はよく思い出せなくなり困惑することが多々あります。
時候のあいさつ、儀礼的なあいさつなど。まとめてあれば便利かと思いまして、斯く斯く然々(カクカクシカジカ)。
▼以下、ページ内リンクになります
1. 時候のあいさつ;
2. 儀礼的なあいさつ;
3. 頭語と結語;
4. 敬称について;
5. 呼び名について;
1. 時候のあいさつ
■時候 | ■用語 | ■例 |
新年 | 賀正 ⁄ 迎春 ⁄ 謹賀新年 ⁄ 恭賀新年 ⁄ | 謹んで新春のご挨拶を申し上げます。 |
1月 | 小寒の候 ⁄ 大寒の候 ⁄ 厳寒の候 ⁄ 酷寒 ⁄ 厳冬 ⁄ 小寒 ⁄ 大寒 ⁄ 降寒 ⁄ 寒風 ⁄ 新春 ⁄ 初春 ⁄ 頌春 |
年改まり、ひとしお寒気が身にしみます。 |
2月 | 立春の候 ⁄ 余寒の候 ⁄ 梅花の候 ⁄ 寒明け ⁄ 余寒 ⁄ 残寒 ⁄ 春寒 ⁄ 梅花 |
立春とは名ばかりの寒い毎日です。 |
3月 | 早春の候 ⁄ 浅春の候 ⁄ 春分の候 ⁄ 浅春 ⁄ 啓蟄 ⁄ 春暖 ⁄ 軽暖 ⁄ 春風 ⁄ 春雨 |
暑さ寒さも彼岸までと申しますが。 |
4月 | 春暖の候 ⁄ 陽春の候 ⁄ 桜花の候 ⁄ 春日 ⁄ 温暖 ⁄ 春暖 ⁄ 清和 ⁄ 桜花 ⁄ 菜種梅雨 |
花冷えの日々が続いております。 |
5月 | 新緑の候 ⁄ 薫風の候 ⁄ 初夏の候 ⁄ 暮春 ⁄ 惜春 ⁄ 藤花 ⁄ 新緑 ⁄ 若葉 ⁄ 薫風 ⁄ 初夏 ⁄ 薄暑 |
青葉若葉の美しい季節となりました。 |
6月 | 梅雨の候 ⁄ 向暑の候 ⁄ 短夜の候 ⁄ 新緑 ⁄ 向暑 ⁄ 初夏 ⁄ 麦秋 ⁄ 入梅 ⁄ 梅雨 ⁄ 梅雨寒 ⁄ 長雨 ⁄ 梅天 ⁄ 短夜 |
雨に咲く紫陽花がひときわ鮮やかです。 |
7月 | 盛夏の候 ⁄ 酷暑の候 ⁄ 炎暑の候 ⁄ 仲夏 ⁄ 猛暑 ⁄ 酷暑 ⁄ 炎暑 ⁄ 炎熱 ⁄ 三伏 ⁄ 大書 |
梅雨も明け、猛暑が到来しました。 |
8月 | 残暑の候 ⁄ 晩夏の候 ⁄ 秋暑の候 ⁄ 晩夏 ⁄ 処暑 ⁄ 秋暑 ⁄ 残炎 ⁄ 立秋 ⁄ 初秋 |
立秋とはいえ残暑厳しい毎日です。 |
9月 | 初秋の候 ⁄ 新秋の候 ⁄ 新涼の候 ⁄ 爽秋 ⁄ 秋涼 ⁄ 秋色 ⁄ 爽涼 ⁄ 清涼 ⁄ 凉気 ⁄ 涼風 ⁄ 野分 ⁄ 白露 ⁄ 名月 |
台風一過、秋色日々増してきました。 |
10月 | 秋冷の候 ⁄ 錦秋の候 ⁄ 秋容の候 ⁄ 清秋 ⁄ 秋容 ⁄ 錦秋 ⁄ 紅葉 ⁄ 菊花 ⁄ 秋雨 ⁄ 金風 |
秋気清爽の季節を迎えました。 |
11月 | 晩秋の候 ⁄ 暮秋の候 ⁄ 初霜の候 ⁄ 深秋 ⁄ 暮秋 ⁄ 落葉 ⁄ 初霜 ⁄ 向寒 ⁄ 初冬 |
立冬も過ぎ、冷え込みが厳しくなりました。 |
12月 | 寒冷の候 ⁄ 初冬の候 ⁄ 師走の候 ⁄ 寒冷 ⁄ 霜夜 ⁄ 初氷 ⁄ 歳末 ⁄ 師走 ⁄ 歳晩 |
師走の声を聞くと、慌しさを感じます。 |
2. 儀礼的なあいさつ
■用途 | ■例 |
先方の繁栄を祝福する | 貴社にはいよいよ御清栄のこととお慶び申し上げます ⁄ 御社にはますます御隆昌のことと拝察し、慶賀の至りに存じます |
平素の感謝を述べる | 日ごろは格別のお引き立てにあずかり、厚く御礼申し上げます ⁄ 平素はひとかたならぬ御高配を賜り、深く感謝申し上げます |
迷惑をわびる | いつもご無理ばかり申し上げ、申し訳ございません ⁄ 過日はお手数をおかけいたしましたこと、なにとぞ御寛恕のほど願い上げます |
返信を請求する | お手数ながら折り返しご返信を賜わりたく、よろしくお願い申し上げます ⁄ 恐縮ながら御内意のほど承りたく存じます |
愛顧を願う | 今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます ⁄ 引き続き御高配を賜りますようお願い申し上げます |
要旨をまとめる | 右とり急ぎお知らせまで ⁄ 御礼かたがたご報告まで ⁄ まずは略儀ながら、書中をもってご返事させていただきます |
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3. 頭語と結語
■頭語 | ■結語 | ■用途 |
拝啓 | 敬具 | 一般的な往信 |
拝呈 | 拝具 | 一般的な往信 |
啓上 | 敬白 | 一般的な往信 |
ひと筆申し上げます(女性) | かしこ(女性) ごめんください ※かしこ:女性の結語(平安時代からとのこと) |
一般的な往信 |
謹啓 ※粛啓 ⁄ 恭敬 ⁄ 謹呈 | 謹言 ⁄ 敬白 | とくに丁重な場合(改まった場合) |
謹んで申し上げます(女性) | かしこ(女性) | とくに丁重な場合(改まった場合) |
急啓 | 草々 | 急ぎの場合 |
急呈 | 早々 | 急ぎの場合 |
急白 | 不一 | 急ぎの場合 |
とり急ぎ申し上げます | 不備 | 急ぎの場合 |
走り書きお許しください 突然で恐縮ですが(女性) |
かしこ(女性) | 急ぎの場合 |
前略 ⁄ 略啓 | 草々 | 略式の手紙(前文を省略する場合) |
冠省 | 不一 | 略式の手紙(前文を省略する場合) |
寸啓 | 不尽 | 略式の手紙(前文を省略する場合) |
草啓 | 不備 | 略式の手紙(前文を省略する場合) |
前略ごめんください 前文お許しください(女性) |
かしこ ごめんください あらあらかしこ(女性) |
略式の手紙(前文を省略する場合) |
再啓 | 追啓 | 重ねて出す往信 (前便に続けて出す場合) |
重ねて申し上げます たびたび失礼とは存じますが(女性) |
かしこ(女性) | 重ねて出す往信 (前便に続けて出す場合) |
拝復 ⁄ 複啓 ⁄ 謹複 | 敬具 | 一般的な返信 |
お手紙拝見いたしました お手紙ありがとうございました(女性) |
かしこ ご返事までに(女性) |
一般的な返信 |
4. 敬称について
■敬称 | ■用途 | ■例 |
様 | 個人に用いる一般的なもの | 〇〇会社 △△様 |
殿 | 役職名をつけて用いる | 〇〇会社 △△部長 ◇◇殿 ※一般企業では使用しない傾向 |
御中 | 会社・団体宛に用いる | 〇〇会社 (△△部) 御中 |
各位 | 一定範囲の個人宛に用いる | お客さま各位 |
5. 呼び名について
■関係 | ■尊敬語(相手に使う) | ■謙譲語(自分に使う) |
本人 | あなた、あなたさま、貴殿、貴兄 | わたし、わたくしども、手前、当方、小生 |
家族 | ご一同様、ご一統様、ご家族様、みな様、ご一同様 | 家族一同、わたくしども、家内一同、家中 |
両親 | ご両親、ご両所、お二方 | 両親、父母 |
父 | お父様、お父上、父上様、ご尊父様 | 父、実父、義父、舅(しゅうと)、父親 |
母 | お母様、お母上、母上様、ご母堂様、お賢母(様) | 母、実母、義母、姑(しゅうとめ)、老母、母親 |
夫 | ご主人様、ご父君、ご両人、旦那様 | 主人、夫、亭主 |
妻 | 奥様、御奥様、奥方様、令夫人、ご令室様 | 妻、家内、女房 |
子供 | お子様、お子さん | 子供、うちのこ |
息子 | ご子息、ご令息、お坊ちゃま、息子さん | 息子、長男(次男)、せがれ |
娘 | ご息女、ご令嬢、お嬢様、お嬢さん | 娘、長女(次女) |
甥(姪) | 甥御(姪御)様 | 甥(姪) |
家 | お宅様、ご尊家、ご尊宅、貴家、貴宅、貴邸、おすまい | 小宅、私宅、当家、幣屋、我が家、うち、茅屋(ぼうおく:みすぼらしい家というへりくだった意味合い) |
【参考】
(「日本語知識辞典」 より)
2009/05/26
※情報はいろんな参考書から流用しております。本当にありがとうございます。
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