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土用の丑といえば「鰻(うなぎ)」値段高騰! | ヒトリゴト
2012/07/27
うなぎ【鰻】の旬:夏の土用の丑の日。時期:7月19・20日〜8月6・7日頃。
「鰻(うなぎ)」値段高騰の理由
27日、土用の丑の日。鰻(うなぎ)の価格が過去最高水準に跳ね上がっている。
話題になっている理由:イメージの定着
東京や大阪の専門店の活ウナギ仕入値は、今年4月に1キロ約6千円と前年の2倍以上に高騰。前例にない高値の反動で、最近ではやや下がってはいるものの「消費者に今年は高いとのイメージが定着し、客足が遠のいている」。
値段高騰の理由1:直接原因
養殖に使う稚魚(シラスウナギ)が3期連続の不漁となったため。
国内で消費するウナギの99%以上は養殖物。昨季まで1キロ100万円以下だった稚魚の相場は今年、一時300万円近くまで跳ね上がった。
値段高騰の理由2:商習慣の原因
国内で流通するウナギの取引で、卸売市場を通るのは全体の1%しかない。セリはなく、取引価格は養殖業者と問屋やウナギ専門店など買手側の相対取引で決まる。多くの売り手と買い手が参加する「市場原理」が働きにくい。
養殖業者
ウナギ養殖の一大産地だった静岡県の浜名湖や吉田地区の組合数は現在30程度と、最盛期の1970年前後の1割にもみたない。代わって台頭したのが鹿児島、愛知、宮崎などの企業養殖。この3県で国内生産の8割を握る。全国生産量の1割程度1社で占める企業もある。
夏だけでなく年間でも
6〜8月のウナギの消費量は年間の約半分を占めるとされる。この5〜10年で、冬に池に入れたシラスウナギを半年後の土用の丑に向けて出荷する養殖が主流になった。国内業者の出荷が夏場に集中するため、秋以降は急速に品薄になる。その間は通年で養殖している中国や台湾からの輸入に頼ることになる。価格の決定権を中台の養殖業者に握られ、ウナギの国内価格が下がりにくくなる仕組み。
稚魚の不漁の背景には高値での売買を狙った密漁の噂も絶えない。特有の商習慣や企業の寡占(かせん:市場を少数の売り手に支配されること)、短期養殖など値上がりを招く構造が定着しているとすると、ウナギの高値騒ぎは今年だけにとどまらない可能性がある。
(日本経済新聞 より 一部加筆)
おまけ
昔から、ウナギと梅干は食い合わせが悪い。ウナギと西瓜も食い合わせが悪いなどと言われていますが、本当のところはどうなんでしょう?詳細はこちら▼
>> 食べ合わせ(食い合わせ)の悪い 組み合わせ 一覧リスト 其の壱
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薬味用野菜も、猛暑で高値
猛暑の影響で薬味等に使う野菜の卸値が反発している。東京・大田市場では小ネギが上がったほか、愛知県産の大葉も上昇した。暑さによりソバやそうめんなど冷たい料理に使う食材の需要が増えてきているため。九州産の小ネギは7月の豪雨を背景に供給が減っており、卸値をさらに押し上げている。
「万能ネギ」のブランドで知られる福岡県産の小ネギは100グラム168円と前週に比べて1割高く、同じく「味一ネギ」と知られる大分県産も同147円と同2割高い。
7月に九州地方を襲った大雨で産地がかん水するなどして「入荷量は2割ほど減少している」(卸会社)。
愛知県の大葉も100グラム420円と同1割上昇。「梅雨の影響で日照量が減り生育が遅れている。例年に比べて出荷量が少ない」(豊橋温室園芸農協)。
供給が不足するなかネギ、大葉とも気温の上昇で需要が増えており「高値はしばらく続きそう」(卸会社)との見方が強い。
なるほどメモ
新聞を読んでいて気になる用語や事柄はとりあえずメモ。
潜在成長率
工場設備などの資本や、労働を平均的な水準まで投入した場合に達成できる国内総生産(GDP)の伸び率。無理なく達成できる「経済の実力」を示す。実際の成長率が潜在成長率を上回ると物価上昇や人手不足を招き、下回るとデフレになりやすい。1980年代は3〜5%だったが、バブル崩壊後に低下し、足下では1%未満とされる。
LIBOR「ロンドン銀行間取引金利」
英国の金融大手バークレイズが、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を不正に操作していた問題で、金融界が揺れている。
LIBORといえば、お金の世界では「ものさし」のような存在。私たちが家を買うときの住宅ローンでも、蓄えた資金を投資する金融商品でも、世界中の多くの金利はLIBORと比べるからこそ、高い、安いと判断できる。その基準そのものが怪しいとなれば、金融業に対する、人々の信用の大前提が崩れてしまう。
政策金利
それぞれの国や地域の中央銀行が会議を開いて決めるもの。モノの値段を安定させる役割がある。
日本銀行(日銀)
日本の政策金利を決める銀行。もし日本の景気が悪くなったら、日銀は景気を良くするために政策金利を下げる。金利が下がれば、お金を借りやすくなる。お金を借り投資を増やさせ売り上げが伸びれば、雇用が増える。
逆に金利を上げる場合は、年金暮らし・高額貯金の人たちはハッピーだが投資は鈍化する。いかに手元に投資金が残るようマネーサイクルを作るかが重要。
話は反れますが、日本の金利の期限は7世紀ごろ。春に稲の種を借りた農民が秋の収穫が終わった後、お米を多めに返したことが始まりらしい。
世界の金利観
世界には利息を禁止したりする例もあります。
ユダヤ教、キリスト教の教典である「旧約聖書」には、貧しい同胞から利息をとってはならないと記されています。
イスラム教も、利息をとって金銭を貸すことを禁じる「コーラン」の記述に基づき、イスラム法で利息が禁止されている。利息をとらずにお金を貸す「イスラム銀行」が存在する。利息が禁止されるのは、働かず得る儲けが卑しいものと考えられ、宗教として困っている人は無条件に救済しなければならないとされているため。
ただし、旧約聖書の別の部分では外国人からは利息をとっても良いとされていたり、イスラム銀行も利益を得ることは認められています。このため、イスラム銀行は利息と似通っていますが、いろいろな事業で得た儲けを配分する形をとって、預金をした人にお金を上乗せしている。
(豊島岡女子学園中学高等学校の神谷正昌先生の話)
(日本経済新聞 より 一部加筆)
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