「KPI」と「KGI」「CSF(KSF/KFS)」の意味とは?仕事に役立つビジネス用語
ビジネスで『目標・指標』として使われる言葉「KPI」と「KGI」「CSF(KSF/KFS)」について意味の違いがわかりますか?
会社の目指す目標に対し、「グループ/チーム/個人」それぞれが認識を合わせて業務するため、ビジネス用語をしっかり理解しておきましょう。
【目次】「KPI」「KGI」「CSF」「KSF/KFS」「目標設定」
仕事に役立つ【ビジネス用語集】
◆ 「KPI」の意味とは?
ケーピーアイ《Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジケーター)》【重要業績評価指標】
KPIはプロセスの実施状況を計測するために、実行の度合い(パフォーマンス)を定量的に示すものである。KGI達成に向かってプロセスが適切に実施されているかどうかを中間的に計測するのが、KPI。
一般的に利用されるKGIとしては「売上高」「利益率」「成約件数」などがあるが、これに対して「引き合い案件数」「顧客訪問回数」「歩留まり率」「解約件数」などがKPIとなり、これを日次・週次など一定期間ごとに実績数値を計測し、プロセスの進ちょくを管理。
(ITmediaエンタープライズ より)
考察:KPIについて
「最終目標(ゴール)」にたいする『中間目標(中間指標)』
「KPIの設定がない=中間目標を持たない」業務は当然ながら効率も落ちる。モチベーションを持続させ引き上げるためには、各人のセルフコントロールも必要ですが、チームで共有できる中間目標の設定が大切。
ただし「KPI」の想定がずれれば「KGI」の結果も大きく変わる。「KPI」の設定には目標(ゴール=KGI)に対する戦略の理解と実行する戦術をよく考え指標を設定したい。
(例)KPI・KGIの具体例1
富士山の登頂を最終目標(ゴール=KGI)にした場合
※ゴールまでが単純な一本道
【KPI】その1 中間目標 「(バスで)五合目 到達」
【KPI】その2 中間目標 「六合目 到達」
【KPI】その3 中間目標 「七合目 到達」
【KPI】その4 中間目標 「八合目 到達」
【KPI】その5 中間目標 「九合目 到達」
★【KGI】最終目標 「富士山 頂上に到達」目標達成
(例)KPI・KGIの具体例2
新規顧客獲得を100社増やすことを最終目標(ゴール=KGI)にした場合
※ゴール達成までの方法を2パターンで想定
パターン1:ど新規の開拓
【KPI】その1 中間目標 「電話でのアポ」1000社
【KPI】その2 中間目標 「アポからの商談」300社
【KPI】その3 中間目標 「商談からの契約」70社
パターン2:お問い合わせ対応からのクローズ
【KPI】その4 中間目標 「お問い合わせからの商談」100社
【KPI】その5 中間目標 「問い合わせからの商談及び契約」30社
★【KGI】最終目標 「新規顧客100社増加」目標達成
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◆ 「KGI」の意味とは?
ケージーアイ《Key Goal Indicator(キーゴールインジケーター)》【重要目標達成指標】
組織やプロジェクトが達成すべき目標を定量的な指標で表したもの。
抽象的な理念や目的のようなものではなく、「いつ、どの指標がどのレベルに到達したら目標達成とみなすのか」を定義したもの(例:3年後に売上高を10億円以上にする)で、その際に選択された指標自体(例:売上高)のことをKGIと呼ぶ場合もある。
(IT用語辞典 より)
考察:KGIについて
『最終目標(ゴール)』
チーム/グループ目標に設定されたりする。誤った最終目標設計をすると、順序があべこべになり、KPIだったら嬉しいのにと思うこともあったりなかったり。「会社」「社員」にとって大きく関わりのある指標。
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◆ 「CSF」の意味とは?
シーエスエフ《Critical Success Factor(クリティカル サクセス ファクター)》【主要成功要因/重要成功要因】
目標達成のために決定的に重要となる要因のこと。また、目標達成のために最も力を入れて取り組むべき活動や課題のこと。「主要成功要因」と訳されることもある。
組織や個人が目標達成に向けて行動するにあたり、限られた資源を最も効率よく活用するために設定するもので、目標の成否を左右する様々な要因や活動の中からCSFとして選択されたものには優先的・集中的に資源が投下される。
(IT用語辞典 より)
経営戦略やITガバナンスなどを計画的に実施する際、その目標・目的を達成する上で決定的な影響を与える要因のこと。ビジネスの成否に大きな関係を持つマネジメント上の重点管理項目。
経営戦略を実行する上で、何をすればよいのかを決定するものであり、その分析・決定は重要な意味を持つ。マネジメントシステムにおいてCSFは、戦略/戦術レベル、全社/部門/個人と段階・レベルを追って策定され、最終的にはより具体的・定量的なKGI(重要目標達成指標)、KPI(重要業績評価指標)にまで落とし込まれる。
(ITmediaエンタープライズ より)
◆ 「KSF/KFS」の意味とは?
ケーエスエフ《key success factor(キーサクセスファクター)》
キーサクセスファクターとは、目標達成のために注力すべきポイント、目的、タスクを指す。略して、KSFと呼ばれることも多い。
(exBuzzwords より)
ケーエフエス《key factor for success(キーファクターフォーサクセス)》
KFS(key factor for success)は、競争環境において他社との優位性を築くために最も重要な要素。
したがって、事業戦略を立案する上で、必ず押さえておく必要がある。
KFSは、当該事業を行っている市場の構造分析を通じて抽出していく。その際によく取られる手法は、業界のベストプラクティス分析、つまり、その市場ではどんな強みを持っている企業が成功しているのか、その強みをどんな方法で発揮しているのかについて把握すること。
また、顧客の声に耳を傾けることも有効。顧客が商品・サービスを購入するにあたって重視する要素(KBF:Key Buying Factor)にいかに応えるかを検討することで、KFSが明確になってくる。
KFSが抽出できると、現段階での自社の実力とのギャップを測ることができ、現実的で効果的な戦略目標を定めることが可能。
(経営用語の基礎知識 より)
考察:KSF/KFSについて
『事業を成功させるために重要な要因』
CSF(Critical Success Factor)とほぼ同義
(例)KSF/KFSについて
事業として短期的・中期的・長期的に戦略をたて、バリュードライバーをハンドリングすることが、利益向上に繋げるオーソドックスなパターンと想定した場合。
飲食店の利益を上げるためのKSFについて
顧客数(※1) × 顧客単価(※2) ー 原価(※3) ー 固定費(※4) = 利益
※1:顧客数 = テーブル数 × 回転率 × 営業時間
※2:顧客単価 = 顧客注文数 × 商品単価
※3:原価 = 仕入原価 × 仕入数 + 運搬費
※4:固定費 = 人件費 + 管理費 + 運営費
※上記以外にも要素はありえます
KSF/KFSは※1-4の要素が該当する。該当要素をいかにブーストするのかが事業成功の鍵になります。
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◆ かなり強引ですが、願いを「KPI・KGI」に落とし込み目標設定
年始などで今年の目標などを立てたり、将来は●●になりたいと考えることがあるかと思います。ただ、こういうのって周りを見ても、なかなか達成していないですよね。
具体性を持たせ、実現の確度を高めるため、KPI・KGIに落とし込み考察してみました。
(例)KPI・KGIの具体例 ●●になりたい編
「日本の宇宙飛行士になる」ことを最終目標(ゴール=KGI)にした場合
【KPI】その1 中間目標 「日本国籍の保有」
【KPI】その2 中間目標 「英語でのコミュニケーション能力(英検1級程度の英話力)」
【KPI】その3 中間目標 「長期間の宇宙滞在に身体的・精神的に適応できること」
【KPI】その4 中間目標 「大学卒業以上(自然科学系※)」
【KPI】その5 中間目標 「大学卒業から3年以上の実務経験」
【KPI】その6 中間目標 「書類選考と英語検定」
【KPI】その7 中間目標 「1次選考」
【KPI】その8 中間目標 「2次選考」
★【KGI】最終目標 「日本の宇宙飛行士になる」目標達成
※自然科学系:理学部、工学部、医学部、歯学部、薬学部、農学部等
【KSF】は、「英語コミュニケーション能力」「強いフィジカルとメンタル」「人間性」にありそうです。あくまで漫画「宇宙兄弟」とJAXA「ホームページ」を読んでの所感です。
上記は、あくまで大雑把な例示です。
何者かになるためには、それ相応の過程があります。目標を達成する人は、その目標の途中にある中間目標をクリアする為、課題を具体化し解決し続けた人だと考えています。
目指すべき職種に成りたい場合は、必要な素養や資格に加え、雇い主がどのような人と一緒に仕事をしたいのか、考えてみるのもよいかもしれません。
(例)KPI・KGIの具体例 料理篇
「おいしいカレーを作る」ことを最終目標(ゴール=KGI)にした場合
【KPI】その1 中間目標 「材料の用意とカット(タマネギ、ニンジン、肉、調味料(バター・塩・胡椒・ニンニク・スパイスなど)、ルー、水など)」
【KPI】その2 中間目標 「フライパンでバターとニンニクを炒め、その後タマネギを加え、きつね色まで炒める」
【KPI】その3 中間目標 「鍋に油をひき熱し、炒めたタマネギに、肉とニンジンを追加し炒め、塩胡椒」
【KPI】その4 中間目標 「鍋に水を加え、炒めた食材を煮込む、アク取りは忘れずに」
【KPI】その5 中間目標 「火を止め、ルーを溶かし、スパイスや隠し味を加える」
【KPI】その6 中間目標 「再度、焦がさぬようかき混ぜながら煮込む」
★【KGI】最終目標 「ヤッター!おいしいカレー(のルー)が出来た」目標達成
【KSF】は、「食材」と「手間ひま」「最後のスパイスの愛情」にありそうです
あくまで、おいしいカレーを作るとういう目標に対し、どのような中間目標をクリアできれば実現が見えるのかと考え、想定しています。料理のレシピではないため分量などは割愛しております。あしからず。。ご飯も炊かないとダメですね。。。
何か作ることを考える場合、行程をイメージし手順が効率化できると、素早く期待通りの結果に近づけられそうです。更に先の味を目指すのであれば、創意工夫のトライ&エラーが必要ですね。
(例)KPI・KGIの具体例 著名な漫画篇
「スーパーなヒーローになる」を最終目標(ゴール=KGI)にした場合
【KPI】その1 中間目標 「地球で育つ」
【KPI】その2 中間目標 「頭を強く打つ」
【KPI】その3 中間目標 「●仙人のもとで修行する」
【KPI】その4 中間目標 「強敵との闘いの日々。昨日の敵が今日の友と成る」
【KPI】その5 中間目標 「武道会に出場し、上位入賞する」
【KPI】その6 中間目標 「大いなる敵に敗北し、●リン様のもとで修行する」
【KPI】その7 中間目標 「大いなる敵に勝利し、一時の平和を得るも修行に明け暮れる」
【KPI】その8 中間目標 「久しぶりに武道会に出場。その場で結婚に踏み切る。大いなる敵の息子に勝利し武道会で優勝する」
【KPI】その9 中間目標 「兄弟喧嘩に息子が巻き込まれ、ライバルと共闘し相討ち」
【KPI】その10 中間目標 「死後の世界で、●王様のもとで修行する。息子はライバルのもとで修行する」
【KPI】その11 中間目標 「●ラゴン●ールで生き返り、兄のチームのヘッドと大喧嘩。辛勝。ヘッドは部下を失い、宇宙船で脱出」
【KPI】その12 中間目標 「ヘッドとの喧嘩の後、入院し回復後とある惑星に向かう。そこには壮大な力を持つボスがいるらしい、船内でもブレずに修行に明け暮れる」
【KPI】その13 中間目標 「とある惑星で、ボスの率いる闇組織と激しい抗争。親友を失い何かがプッツンと切れる」
★【KGI】最終目標 「スーパーサイ●人になる」目標達成
【KSF】は、「修行」「師と仲間」にありそうです
上記、大分破綻しイレギュラーでありますが。。
人間の成長に関して目標を想定する場合、その人の生い立ちや個性に依存することも多々ございます。自身の得意や不得意も鑑み、だからどうすれば目標に達成出来るのか、分岐とその際に出来るようになるべき事柄がイメージ出来ると、更に良いかもしれません。
目標達成について
結局のところ目標達成は、今出来ることの範囲の理解と個々のハードルクリアの具体化、そしてすべきことを脳にインプットし、行動を継続出来るかなのである。と解釈しています。厳しく言うならば、「そもそも目標がなければ、向かうべき方向性がない」ということではないでしょうか。心が痛いです。さぁ一緒に頑張りましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございます!
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