「アップセル」「ダウンセル」と「クロスセル」「パッケージセル」の意味とは？仕事に役立つビジネス用語

ビジネスでは『商品（サービス）』の販売手法を「アップセル」「ダウンセル」「クロスセル」「パッケージセル」といったマーケティング用語で表すことがあります。
言葉から受ける印象は「セル＝ sell ＝売る」という文字が含まれており、近しいものと感じるかもしれませんが、それぞれに販売方法や訴求のタイミングは異なります。正しく用語を理解し、ビジネスシーンで活用していきましょう。

【目次】「アップセル」「ダウンセル」「クロスセル」「パッケージセル」

仕事に役立つ【ビジネス用語集】

◆ 「アップセル」の意味とは？

アップセル【特長】《upp-sell》

ある商品の購入を考えている客に対し、希望よりも上位で高い商品を勧める販売方法。または、従来からの顧客に、上位で高い商品への買い換えを勧める販売方法。

（goo辞書　より）

考察：アップセルについて

【希望商品よりも単価の高い商品を購入してもらう戦略】

異なる価格帯の商品「松・竹・梅」のうちより高い商品を勧める

（例）アップセルの具体例

液晶テレビ：１５インチ　→　１８インチ　→　２０インチ
デジカメ：　最新モデル K２００　→　最新モデル K３００　→　限定モデル K４００＋

※「アップセル」は商品の検討段階時に有効な手段。機能説明や付加価値の提案などコミュニケーションが鍵。

◆ 「ダウンセル」の意味とは？

ダウンセル《down-sell》

ある商品の購入を考えている客に対し、希望よりも下位で安い商品を勧める販売方法。

（私見）

考察：ダウンセルについて

【希望商品よりも単価の低い商品を購入してもらう戦略】

（例）ダウンセルの具体例

電気店でのお客さんと販売員（主体）の会話
冷蔵庫の購入に来られたお客さまとお話させてもらったところ、希望される商品Aとご予算に開きがございました。最新モデルの商品Aではなく、ひとつ前のモデルの商品Bでしたらご予算内でご購入可能です。
そこで「商品A」「商品B」それぞれの違いを説明し、ご納得いただけたましたので、商品Bをお勧めさせていただきました。

ダウンセルの導線たてつけ

「ダウンセル」は希望商品と予算が合わない時に有効な手段。

◆ 「クロスセル」の意味とは？

クロスセル《cross-sell》

ある商品の購入を考えている顧客に対し、その商品に関連する商品や、組み合わせることによって割引になる商品などの購入を勧める販売方法。

（goo辞書　より）

考察：クロスセルについて

【希望商品と相性の良い商品や関連商品を追加で購入してもらう戦略】

（例）クロスセルの具体例

ハンバーガーと一緒にフライドポテトやアップルパイはいかがですか？
ファストフードでよく見られるハンバーガー購入時のクロスセル以外にも、アマゾンや楽天などネットショップのメルマガに見られる、「商品購入後のおすすめ商品」であったり「キャンペーン情報などに追記される関連商品の訴求」もクロスセルといえる。