名言・格言『城山三郎さんの気になる言葉』一覧リスト
「昭和を代表する気骨の人」城山三郎さんの名言・格言を集めました。
城山先生の言葉には、様々な要素が含まれており「経済」「歴史」「正義」「平和」と多面的な切り口からの思考が感じられます。
また、城山三郎さんは「価格破壊」という言葉のパイオニアでもあったようで言葉の選び方や組み合わせも秀逸。是非ご一読を。
城山 三郎(しろやま さぶろう、1927年(昭和2年)8月18日 - 2007年(平成19年)3月22日)さんは、日本の小説家。本名は、杉浦 英一(すぎうら えいいち)さん。経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く執筆している。
以下、気になる言葉(名言・格言 50)になります。思慮の一助になれば幸いです。
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城山三郎さんの名言・格言
人と人の心をつなぎとめるのは、やはり人の心である。
彼等(サラリーマン)は幸福な種族である。
メダカのような群れかも知れぬが、仲間である。
一人のことが一人のことで終わらない部分がある。
組む腕があり、声を合わせてうたう歌がある。
割りカンで縄ノレンをくぐり、愚痴を分け合うこともできる。
夢があり、未知数がある。
昨日はないが今日があり明日がある。
サラリーマンというのは達磨と同じなのだ。
手をもがれ、足をもがれていくうちに、最後に円満になって落ち着く。
辛抱して達磨さんになるのだ。
人事の興味は、人間への興味だ。
人間への旺盛な好奇心だ。
会社が大きくなればなるほど、分業が進み、
その仕事に夢中で打ち込んでいればいるほど、
会社の危機に気づかぬ場合が多い。
心労の伴わないものは、単なる労働なのだ。
約束のシンボル ネクタイ
締めている当人にとっては窮屈以外の何ものでもないのに、見る人には安心と信頼を与える。
同じように耐えている仲間であり和に対して忠誠を誓っていることを示す。
いやいや、多忙は多望です。
多忙な人間は多望な人間、つまり、希望の多い人間ということだから。
人生は挑まなければ、応えてくれない。
うつろに叩けば、うつろにしか応えない。
どんな事態にも、第三の道がある。
そう思えば、人生にも新しい風が吹いてくるのではないか。
壁があると思えば、ほんとうに壁が立ちはだかってしまう。
行儀の悪い人はいつでもいますよ。
しかし、行儀の悪い人はどこにも通用しない。
一発勝負やって当てる程度。いずれは行き詰る。
背伸びして視野をひろげているうち、
背が伸びてしまうこともあり得る。それが人生の面白さである。
天使は、必要なとき、やってくる。
大人が一年間ムキになってやれば、
たいていのことは、りっぱな専門家になれます。
人は年を重ねれば重ねるほど、年齢からどんどん自由になれる。
人間にはいつも四人の人間が住んでいる。
一人は探検家、一人は芸術家、もう一人は戦士、四番目は判事。
この四人が正常に機能している人が、一番素晴らしいリーダーになれる。
一つの会社に孜々(しし)営々と十余年つとめているということ、
そして、妻子をかかえて暮らしていくということ。
それはじゅうぶんに人間としての重さを感じさせてよいことだ。
人間としてのたしかさを認められていいことではないか。
だめでもやっていれば、必ずできる。
やめれば、永久にできぬ。ただそれだけのことさ。
ものには退くべきときというものがあります。
土壇場へ行ってからでは、もう誰も救ってくれませんよ。
あれこれ考えるより、つくるのが先決だ。
まずいところがあれば、動かしながら直して行けばいい。
この世の中には、あきらめなくてはならないことなんて、ひとつもない。
楽観も悲観もない。
人間のつくるもので100パーセントうまく行くなんてものがあるはずがない。
望むと望まぬとにかかわらず、
余暇時間は増大しており、そうした時間をどう過ごすかで、その人の人生も変わりかねない。
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打たれて傷ついた身が、健康人と同じことができるはずがない。
傷ついた男には、傷ついた身にふさわしい生き方、生きて行く工夫がある。
健康人をまねて、むやみにあがき嘆くのではなく、頭を切りかえ、いまの身でできる最良の生き方を考えることである。
どこの会社に入っても、最初の十年間は下積みですよ。
銀行なんかでも、窓口でお札の勘定をして、マッチ持って「こんにちは、なんとか銀行ですが」なんて言いながら、一軒一軒回って歩く。その繰り返しだからね。
そのとき、おれはいったい何のために勉強したんだ、って、誰だって迷っちゃう。
迷うだろうけど、どういう世界でも、最初から責任ある仕事につかせてくれるわけがないんだ。
いまの若い人は、わりあい簡単にやめるっていうんだけど、最低三年、できれば十年勤めて、そこではじめて、自分と会社の関係を点検してみること。十年サイクルで自分の人生を振り返るという、そういうことが大切だと思うんです。
老害はいけないが、老人は有用だということ
人生の持ち時間に大差はない。
問題はいかにして深く生きるか、である。
深く生きた記憶をどれほど持ったかで、その人の人生は豊かなものにも、貧しいものにもなるし、深く生きるためには、ただ受身なだけではなく、あえて挑むとか、打って出ることも肝要となろう。
人間にも燃料がいる。
たくさん食え、うまいものを食え、おいしく食え。
当然のことだし、
また、それだから面白いともいえるが、人生にはさまざまな当たり外れがある。
これは僕の持論になるんですけど、
僕が魅力を感じるリーダーというか人間は、常にあるべき姿を求めていることが一つ。
それから、生き生きしているということ。
それは教養とか文化に対する関心だけじゃなくて、人間に対する関心、好奇心を失わないことですね。
三つ目がいやしくないということ。
向こう傷はいくら受けても、それは人間の勲章になって行く。
人間関係もしかり、正面からぶつかって行く。
そうしてこそ、りっぱな人間関係が形成されて行くんだ。
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出世でこり固まった男もおもしろくないが、
出世をあきらめた男も魅力はない。
静かに行く者は健やかに行く。
健やかに行く者は遠くまで行く。
将の条件というのは、人がついてくるということです。
鮮度のいい、いい情報というのは、
インフォーマルな人間関係から生まれてくるものだ。
プロフェショナルとは、心構えだけでなく、
習練による技術が伴うものでなければならない。
英語で「チャンス・メーカー」という言葉がありますね。
「チャンス・キャッチャー」とはいわない。チャンスは、つくるものなんです。
田舎はいいんだな。人間を変えない。
東京じゃ、空気が人間を変えてしまう。
情報氾濫の社会であれば省くことを心がけないと身を亡ぼす。
人間の言葉は、所詮語るその人の世界しか語らない。
心が変わるのは人間であるからだ。
弱くあわれな人間だからだ。
永い眼で見れば、無限に続く連鎖の中の一環に過ぎない。
平和の有難さは失ってみないとわからない。
失ってからではおそすぎるというのに。
善き戦争はなく、悪しき平和というものもない。
花と戦争は本来、相容れない。
記録でなく、気分で旅する。
そして、取材の旅、つまり人間を追う旅。
私の旅は、この二種ぐらい。
その代わり、気軽に、足腰軽く出かける。
そういうものだと思って出かける。
会社が大きくなればなるほど、
縦にも横にもパイプがふえ、しかもそのパイプがつまりやすくなる。
上意下達はともかく、下意上達が難しくなる。ナマの情報や空気が、会社のトップへは伝わらなくなる。
そこをなんとか工夫して風通しをよくしなければ、細胞は壊死してしまう。
いつのころからか、
私は「この日、この空、この私」と書くようになった。
人生、考え出せば、悩みだせば、きりがない。
「この日、この空、この私」といった気持ちで生きるしかないのではないか、と。
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