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名言・格言『仲畑貴志さんのコピー』一覧リスト

名言・格言『仲畑貴志さんのコピー』一覧リスト

仲畑 貴志(なかはた たかし)さん。日本のコピーライター。京都府出身。
「コピーライターの神様」と称される存在でもあり、過去に自身が携わったキャンペーンの中には、TOTOやセゾンカードなど、現在でも自身が代表をつとめる仲畑広告制作所のクライアントになっている企業も多数存在する。
コピーライターの糸井さんとは古くからの友人(「ほぼ日」にも楽しい対談記事がありました)。なぜか、路上生活者から話しかけられやすいという面白い伝説もあるそうです。

以下、気になる言葉(コピー 118)になります。
発想のきっかけになれば幸いです。


好奇心に、こちょこちょ。 | labo気になる言葉(名言・格言・ことわざ) | wordsof


仲畑貴志さんのコピー 一覧

仲畑さんは、「人と人の間の言葉を拾う」タイプのコピーが多く、「当たり前に存在する言葉を、皆が共感できるように表現をアレンジしてメディアに乗せて発信する」ことこそが、コピーライターの仕事だという思考の持ち主であり、また「コピーは書いたり、つくったりするものではなく、チョイスするもの」というスタンスで仕事をしているらしい(本人に聞いたわけではないので)。
企業同士の広告・CMをメディアで見て、相手に好感を持ってもらう、差異をつくるなど…そうした消費者の興味を持ってもらう競争について「広告はケンカだ。」と発言したり、また競争相手の企業が10枚のポスターを貼ってキャンペーンしたのに対し、それを3枚のポスターで対抗できるように、アイデアを思案することを「広告のクリエイティブは、予算節減の工夫だ。」といった名言を持つ。


サントリーのコピー

「角」 ÷ H2O
【サントリー サントリー角瓶】※カンヌ国際広告映画祭金賞受賞

タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。
【サントリー マイルドウォッカ樹氷】

タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。 サントリー マイルドウォッカ樹氷

そしたらね、
タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。
好きなこがいるんだって、
でも どーにもなんないんだって。
タコが泣くのよ、一流大学出た
いーとこのおじょうさんなんだって。
いやー 人間やってくのも大変だけど、
タコやってくのも大変なんだね。
と、お話しながら飲めばもっとおいしい
サントリーマイルドウォッカ樹氷。

樹氷にしてねと、あの娘は言った。
【サントリー マイルドウォッカ樹氷】

樹氷にしてねと、あの娘は言った。 サントリー マイルドウォッカ樹氷

ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか
みんな悩んで 大きくなった。

【サントリー サントリーゴールド900】

ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか みんな悩んで 大きくなった。 サントリーゴールド900

これはサントリーゴールド(オールドではありません)の大瓶ウィスキーのCMソング。
歌い踊るはマルチクリエイターの先駆け、野坂昭如さん。
広告の教科書でしかこのCMに触れていない世代の多くは2番の歌詞まできっと知らないでしょうからここに全体を記します。
「ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか ニ、ニ、ニイチェか サルトルか みんな悩んで大きくなった(大きいわ 大物よ)おれもおまえも大物だ」。ここからが2番。「シェ、シェ、シェークスピアか 西鶴か ギョ、ギョ、ギョエテか シルレルか みんな悩んで大きくなった(大きいわ 大物よ)おれもおまえも大物だ」ときて締めは「とんとんとんがらしの宙返り〜」。
(岡本欣也さん)

いろんな命がいきているんだなぁ〜
元気で。とりあえず元気で。
みんな元気で。

【サントリー サントリートリス】

"トリスの味は人間味。"
【サントリー サントリートリス】※カンヌ国際広告映画祭金賞受賞

「一杯やろうよ」 という言葉を訳しますと、
「ゆっくり話をしたい」 ということになります。

【サントリー オールド】

働いているお父さんより、遊んでるお父さんのほうが、好きですか。
【サントリー オールド】

ウイスキーも音楽もなかったら、心がグシャグシャになってしまうなぁ。
【サントリー ホワイト】

初めて会ったのに、親友だと思った。
【サントリー ホワイト】

いい曲は、企画書からは生まれない。
【サントリー ホワイト】

いいコピーが、
スッカラカンに書けない時は、
軽く飲んで、早く寝るしかないなぁ。

【サントリー ホワイト】

おっ、口実が咲いた…
【サントリー サントリーレッド】

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新潮社のコピー

知性の差が 顔に出るらしいよ ……困ったね。
【新潮社 新潮文庫】

有名な「コピー・エビフライ論」の典拠となった記念碑的名作。それを要約すれば、つまりは「知性の差が顔に出るらしい」だけだったら「シッポのないエビフライ」と同じ、「よ」があり「……困ったね。」があることによって成立している、というもの。このコピーは、たった一行で「コピーの教科書」になっている、という意味でも名作なのだ。みなさん、これを記憶してください。とはいえ、何でもシッポを付ければいい、ということではないので。ビーフシチューにウシのシッポを付けてもダメですから。そこのところは、よく考えて。
(一倉宏さん)

知性って、すぐ眠りたがるから……若いうちよ。
【新潮社 新潮文庫】


TOTOのコピー

おしりだって、洗ってほしい。
【TOTO ウォシュレット】

おしりだって、洗ってほしい。 TOTO

長らく不器用にいろんなものでおしりを拭いてきた人類が、これからはおしりを洗いはじめるというのですから、これはただごとではない。普通のコピーライターなら、そわそわし、あたふたし、力んで顔を真っ赤にするところを、仲畑さんは力まなかった。見たわけでも聞いたわけでもないけれど、そういうことだとボクは勝手に理解している。力まないフルスイング。それこそが彼方に消えるホームランとなることをこのコピーは教えてくれる。画期的な商品と画期的なコピー。広告史における、その幸福なカップリングの代表例。
(岡本欣也さん)

やっぱり、おしりは締まり屋さん。
【TOTO ウォシュレット】

好きな人のもにおうから。
【TOTO ウォシュレット】

絵を買う気持ちと、花を選ぶ気持ちと、 TOTOを使う気持ちが 近くなりますように。
【TOTO】

「人間は、全員疲れているのだ」と仮定する。
【TOTO】

広告は弱い人間のためにある。これは「広告性善説」でも「人間大好き!」でもない。広告は自慢話である。広告に中で商品は、オレはこれができる、似たようなヤツにできないことができる、と言っている。だからアナタがオレと一見似たようなヤツを使っていてはできないことをできるようにしてやる、と言っている。だからオレを買え、と。そして弱っているヤツほど、他人の言葉がありがたい。たいへんですよね、お疲れですよね、そんなあなたのためにこんなこと考えているんですよ、と。このコピーはすべてのコピーライターに向けられた一行の教科書であると同時に、コピーライターに口説き上手が多いという俗説について密かに自白している。
(山本高史さん)


武田薬品工業のコピー

カゼは社会の迷惑です。
【武田薬品工業 ベンザエース】

コピーの中には、否定しようもない事実を「ごろん」と提示していて、あまりの当然さに賛同しかできない、というものがあるが、これはその代表例だと思う。じつはこの技法は上手い下手がギリギリのラインで決まる高度なもので、少し外すと「何言ってんだ馬鹿!」「カッコ悪〜い」ってなりがちなのだが、そこを「そうだよね〜」と言わせる言葉のバランスを見つけられる書き手はすごい力量があると思う。そういう田舎くさくないセンスの良い「ごろん」を僕はとても尊敬する。
(澤元嘉光さん)

ベンザエースを買ってください。
【武田薬品工業 ベンザエース】

ベンザエースを買ってください。 武田薬品工業

買ってくださいということを、いかに買ってくださいと言わずして伝えるかが広告表現である。送り手も受け手もそんな暗黙の了解のもとに日本の広告が成熟していった真っ最中に、いきなりドカンと登場したのがこの爆弾コピー。え?こんなのあり?いや確かにありだ。一周回ってかっこいい。このスタンスこそがコピーなんだ。だけどこれはただ一度しかできないやり口。もうまねできない。だから広告史に孤高のコピーとして輝き残っていくのです。
(児島令子さん)

そこにカゼがある限り、ベンザエースは許しません。
【武田薬品工業 ベンザエース】

①ベンザエースが効く人は、
②ベンザエースを飲んだ人です。

【武田薬品工業 ベンザエース】

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日本リクルートセンターのコピー

キミがつらそうだと、あのヒトもつらい。
【日本リクルートセンター Bing】

キミが幸せになっても、誰も困らない。
【日本リクルートセンター Bing】

キミが幸せだと、よろこぶヒトは多い。
【日本リクルートセンター Bing】

入学式の写真を見て 名前を思い出せたのは、 たった七人だった。
無理かも知れないけれど、 みんな、いい場所にいるといいね。

【日本リクルートセンター リクルート】

家を持っているのに、 「住宅情報」買う人がいる。
どうやら、自分の家の値上がりを、 調べてるらしい。くやしいね。

【日本リクルートセンター 週刊住宅情報】


岩田屋のコピー

私は、あなたの、おかげです。
【岩田屋】

できれば、あなたと、くっつき虫。
【岩田屋】

にんげん、岩田のつもりです。
【岩田屋】

きょねん、広告で約束したこと、 できているか、見に来てください。
【岩田屋】

フランス人が、
フランスの心を伝えるのに、
イギリスの物産を贈るでしょうか?

【岩田屋】

死ぬほど好きという脅迫。
【岩田屋 FASHION OF IWATAYA】


パルコのコピー

昨日は、何時間 生きていましたか。
【パルコ】

昨日は、何時間 生きていましたか。 パルコ

「昨日さ、何時間生きてた?」。普通、されない質問である。こんなことを問われて即答できる人はいないと思うが、ではなぜこのコピーは胸に来るのか。もしくはなぜわたしの胸を苦しくするのか。カンタンである。人間は弱いからだ。弱くて、ずるくて、うそつきで、しかも怠け者で…。こうやっていくらでも列挙できるほどに人間は要するに不出来なものだからだ。すぐれたコピーは、基本、そういう人間観の中から生まれてくるのだと、わたしは思う。スーツを着たままハドソン川に漂う内田裕也さん。彼は泳いでいるのだが、いっこうに前に進む気配はなく、それゆえに流されているようにも見える。そんな情景が、このコピーによって他人事ではなくなる。
(岡本欣也さん)

荒野に出ることだけが、冒険じゃない。
【パルコ】

学校じゃ教えてくれなかったけど、知りたいこと、知りたかった。
【パルコ】

目的があるから、弾丸は速く飛ぶ。
【パルコ】

ケンカはやめた。だから、もう負けない。
【パルコ】

死んだらどうなるのだろう。考えていたら涙が出ちゃった。
【パルコ】

心を動かしても、汗を流せることを知った。
【パルコ】

賛成1、反対9。どちらも、まちがいじゃない。
【パルコ】

奇麗なものと奇妙なものは、どこか似ているね。
【パルコ】

あなたも、わたしも、ちょっとずつ狂っています。
【パルコ】

こんなに憎み合うのは、あんなに愛し合ってたからですか。
【パルコ】

キミがいないと、みんなさみしがるよ。
【パルコ】

うまくしゃべるほど、 ウソになってしまうなぁ。
【パルコ】

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新聞のコピー

毎日の、毎日が、変わる。
【毎日新聞社 毎日新聞】

なんだ、ぜんぶ人間のせいじゃないか。
【毎日新聞社 毎日新聞】

小さいところが、大きいのですね。
【毎日新聞社 毎日新聞】

歴史は、あっちこっちで作られる。
【朝日新聞社 朝日新聞】


シャープのコピー

今どき、「大画面」だけじゃ、いばれない。
【シャープ】

目の付けどころがシャープでしょ。

目の付けどころがシャープでしょ。
【シャープ】

ではどこで選ぶか? お答えします。
【シャープ】

弟は、オシッコちびったけど、
ボクは、お兄ちゃんだから、
ちょっとしかちびりませんでした。

【シャープ 液晶ビジョンA】

なーんだ簡単なアイデアだ。
と気づいたら、それは正しい新製品。

【シャープ スタンド型クリーナー EC-S35 ラクダz-o】


ワールドのコピー

大人の気持ちが、子供にわかって、たまるか。
【ワールド ゴールド カウンシル】

服を脱がせると、 死んでしまいました。
【ワールド MORI TAKAYUKI DEBUT COLLECTION】

脱ぐだの死ぬだの、物騒な話である。少なくとも「死んでしまいました」なんて言葉を、ぼくはこのコピー以外で見たことがない。昆虫のビジュアルを下敷きに、「服とは今や若い人を中心に、そのくらいなくてはならない第二の皮膚のようなものである」と浅めの理解でこのコピーを評価することは容易い。その理解で90%は正解だろう。でもぼくがこのコピーから逃げられない気持ちのざわつきを覚えるのは、この商品の顧客「死ぬこと」までを背負わせた商品観である。それは社会観であり、人間観につながっている。その膨大で肥沃な人間の可能性からわずか数文字を広い集めるのがコピーを書くということなのだと思い知る。
(山本高史さん)

女は、仕事で死んだりしない。
【ワールド ゴールド カウンシル ブローチ・ヌーベル】


エーザイのコピー

今日、私は、街で泣いている人を見ました。
【エーザイ チョコラBB】

人はみな、強いようで弱いね。
【エーザイ チョコラBB】

世の中、バカが多くて疲れません?
【エーザイ チョコラBB】

たしか、このコピーは、どこかのバカドモのクレームで使用禁止になったのですよね。ほんとうに、バカには疲れます。なんだか、怒っているコピーライターがのぞいている気がして、好きです。
(小野田隆雄さん)

このCMコピーは桃井かおりさんが言う「バカ」というセリフに、視聴者から苦情が相次ぎ、その後「世の中、お利口が多くて疲れません?」というセリフに差し替えられて放送されることになった。元々クレームを想定してCMを企画・撮影していたこともあり、大きな騒ぎにはなることなく済んでいる。
先を読んでいるあたりは、やはりというか、らしいなと勝手に思うのです。

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月桂冠のコピー

男が、大泣きしたって、いいじゃないか。
【月桂冠】

明るいニュースだけの新聞は無いか?
【月桂冠】


全国農業協同組合のコピー

人類はアブナイものをつくり過ぎた。
【全国農業協同組合 「いのちの祭 - 風」 農協】

農業が壊れたら、日本人は全員会社員になるのだろうか?
【全国農業協同組合 米の市場開放阻止 全国100万人総行動 農協】


ペプシコーラのコピー

カロリー不足で、お悩みの方々へ。
ダイエット・ペプシより コカ・コーラライトをおすすめします。

【日本ペプシコーラ社 ダイエットペプシ】

コカ・コーラライト一缶で ダイエットペプシ12缶分の カロリーがとれます。
【日本ペプシコーラ社 ダイエットペプシ】


ソニーのコピー

人類は、 男と女と ウォークマン。
【SONY ウォークマン】

歩きながら好きな音楽を聴く。その行為がいかにエポックメーキングかを、すこぶる俯瞰な視点で伝えることで、商品のニュース性をいちだんと際立たせています。人類史のニュースでもあるかのごとく。「ウォークマン」はネーミングでありながら事象でもあるのですから。画期的な商品に負けていない。画期的なコピーだなぁ。
(児島令子さん)

敬老の日に、
一年分のやさしさをもらうより、
一年中、すこしづつ楽しいほうがいい。

【SONY ウォークマン】

凄い技術を使って、 ただのラジオを作った。
【SONY P1 P2】

オヤジに買わせて使ってやろう。 ムスコに買わせて使ってやろう。
【SONY Skytalk】

真っ赤な情熱の真っ赤って、
どんな真っ赤だろう。

【SONY ダイナミクロン】

ようこそ、
キミは音楽のある星に生まれたんだよ。

【SONY ハイポジションUX】

ソニー製ではない。ソニー生まれである。
【SONY AIBO】


味の素のコピー

飲むフリだけして撮影するなら、
お断りだ。
ポール・ニューマン

【味の素 セネラルフーヅ】

「ポール・ニューマンが入れても、
   うちの父さんが入れても、
   おんなじ味でした。」

【味の素 セネラルフーヅ ブレンディ】

コーヒーは、あらかじめおいしいものを。
【味の素 セネラルフーヅ】

姉の胸がふくらんで来た頃から、
兄弟喧嘩は少なくなりました。

【味の素 セネラルフーヅ】

家族の顔を想いうかべると、 生きて行けると思う。
【味の素 セネラルフーヅ】

テレビに出て来る人々がみんな自分に
無理しているように見えたりする
そんなキツイ時代だから
やわらかい味が欲しくなるのだろうか

【味の素 セネラルフーヅ ブレンディ】

新聞を開くたびにギシギシ音がするような
なんだか息が苦しい世の中だから
やわらかな味が好まれるのかも知れない

【味の素 セネラルフーヅ ブレンディ】

母が恋した頃の夏に、
娘が近づいて行く。

【味の素 セネラルフーヅ ブレンディ】


マルオ被服のコピー

帰りたい町が見えた。
正しく言うと、
帰れない町が見えた。

【マルオ被服 BIGJOHN】

震災を経験すると、このコピーは、なんと、きついコピーに見えることか。つらすぎるコピーにも見えてくる。
「正しく言うと、」という部分が、秀逸だし、新しかった。
「♪帰〜りたい。帰れない。」という歌があったが、泣けてくるような切なさと哀愁と、そして今は、慟哭さえ聞こえてくるコピーになってしまっている。
(佐々木宏さん)

見知らぬ男に出会っても、
過去を尋ねてはならない。

【マルオ被服 BIGJOHN】

どんな無法者でも、
口ずさむ歌を持っている。

【マルオ被服 BIGJOHN】

ほぼ想像できる。はいてる奴のオンナ。
【マルオ被服 BIGJOHN】


住友林業のコピー

人柄募集
【住友林業ホーム 求人】

仲良くしていれば、ケンカにならない。
【住友林業】

会社、コンクリート。帰ったら、木の家。妻、美人。
【住友林業】


九州旅客鉄道のコピー

愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている。
【九州旅客鉄道】

愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている。 九州旅客鉄道

一般的に、広告とは訴求ターゲットをしっかりと想定して臨む行為である。しかし優れたコピーには、ターゲットに関わらず、見る人にあっという間に自分の時空感覚を飛び越させてくれる作用があると思う。このコピーで言えば、見る人それぞれに、自分が最もドキドキしていたころにトリップさせてくれるということだ。ただそれは決して「郷愁」ということではない。自らを振り返らせながらも結局は前向きにさせる、という点において、このコピーはまさに秀逸なのである。
(前田知巳さん)

夢とか、希望とか、見えないものも乗せている。
【九州旅客鉄道】

顔を見ないと話せない。顔を見たら話さなくていい。好きなふたりは、行ったり来たり。
【九州旅客鉄道】

外国へ行って無口になるより、 家族で行こう九州の夏。
【九州旅客鉄道】

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セゾンカード(※ 旧西武カード)のコピー

一緒なら、きっと、うまく行くさ。
【セゾンカード】

生きるが勝ちだよ、だいじょうぶ。
【セゾンカード】

いわゆる、キミの味方になれそうだ。
【セゾンカード】

あなたの人間は、大丈夫ですか。
【セゾンカード】

技はいろいろ、カードはひとつ。
【セゾンカード】

百年、貯めたっていい。
【セゾンカード 永久不滅ポイント】

ほかのコピー

好きだから、あげる。
【丸井 1980年キャンペーンCM】史上最高速を記録したコピーだろう。その記録はいまも破られていない。
「A地点からB地点を結ぶ最短距離は直線である」という、ユークリッドの幾何学を、コピーにおいても証明してみせた。もちろん、ストレート、豪速球なら届く、というほど人間のハートは単純じゃない。誰でも納得する心理の、真理を、すっと一本の線で描写した。みんな、おお、と喚声をあげた。これ以上はない。私事になるけれど、この数年後に、まさにこのクライアントのこのキャンペーンを担当して。ほんとうに困った。どう考えても、投げるところが、投げる球がなかった。困ったあげくに、スローカーブの「言葉がヘタだから」というコピーを書いた。
(一倉宏さん)

まっすぐの人間だから、よくぶつかる。
【西武百貨店 VARIE】

夢中になれば、みんな少年少女だね。
【ニチイ 現マイカル】

害虫と決めたのは人間。
益虫と決めたのも人間。
勝手なんだから。

【名和昆虫博物館】

勝つのは、負けるより大変だ。
【講談社 CADET ※現在は廃刊】

東京、カッペね。
大阪、イモね。

【岡田屋 MORE'S】

東京、カッペね。大阪、イモね。 岡田屋

横浜は西洋人が多く出入りした港町だがら。文明開化の昔から、街並からして異国情緒で。ハンバーガーやそんなもん昔っから食べてて。それをお洒落と騒ぐ東京なんて、田舎者じゃんよーと横浜育ちは深く思っている…。そんな「横浜一番」たちを心底喜ばせたのが、この「東京、カッペね。大阪、イモね。」のデパート広告。横浜の岡田屋という地元老舗デパートが、モアーズと名前を変えて新たにオープンしたときのコピー。語尾の「ね」が効いてますよね。悪口なのに愛嬌です。愛嬌はIQ。仲畑さんは語尾の達人ですね。日本のコピー史上、いちばん悪態をつきながら賞賛されたコピーではないでしょうか。
(安藤隆さん)

「むずかしい」を「カンタン」に。
【IBM】

反省だけなら、サルでもできる。
【大鵬薬品工業 チオビタドリンク】

異常も、日々続くと、
正常になる。

【ロンドンレコード 坂本龍一さん「戦場のメリークリスマス」】

これはもう、コピーなんだろうか。確かにコピーとしてこの世には生まれてきたけど、それも短い期間に露出したものに違いないのだけれど、この、永続することばの力は、いったい何だろう。あの頃よりも、もっといまのほうが刺さるんじゃないだろうかと思えてしまうほどだ。いや、「ほど」じゃない。それは事実だ。格差社会も、自殺の多さも、財政の巨大赤字も、そしてさらには、放射線量までも、このことばが言い当てたとおり、「異常」はいつのまにか「当たり前」の顔をする。このことばが、まるでアフォリズム、警句としての命をもつのは、やはりそれだけ人間と社会を深く見つめることばだから、なのだろう。
(一倉宏さん)

アホでもいいよ、元気なら
【扶桑社 『KUWATA-音楽馬鹿大将の旅』 Katsuo Hanazawa】

顔は、ハダカ。
【コーセー アンテリージェ アクティ ライザーⅡ】

痛いのはイヤだ。苦しいのはイヤだ。殺されるのもイヤだ。
【アムネスティ インターナショナル】

なんでも揃う、世の中で、 命がひとつとは面白い。
【熊本県警 安心交通くまもと】

無くしてわかるありがたさ。親と健康とセロテープ。
【ニチバン セロテープ】

無くしてわかるありがたさ。親と健康とセロテープ。 ニチバン

かってコピーを考えるとき、「商品風景」を想像してみろ、ということをよく言われた。人がその商品を使う場面を想像する、それはつまり、まず「使う人の立場」に徹底して立つ態度である。そうでなければ決して出てこないコピーの、これは典型だ。このことは決してクライアント無視ということではなくて、クライアントもこのコピーから、自らの商品の本質を再発見したはずである。送り手優先・スペック優先な情報だけでは決して人と商品との「絆」になっていかないんだよ、ということを今もって教えてくれるコピーである。
(前田知巳さん)

ポルシェ、フェラーリ、ロールスロイス 免許があれば、どれでも乗れる。
【小山ドライビングスクール】

ココロも満タンに、コスモ石油。
【コスモ石油】

アデランスは誰でしょう?
【アデランス】

参考・引用:「ウィキペディア」「日本のコピーベスト500(宣伝会議)※とても面白い本ですので機会があれば是非おすすめです」


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