名言・格言『十善戒 + 五戒 + 八斎戒』一覧リスト
私たちの生活の中で、守らなければならない十の教えがあるそうです。「十善戒」は守らなければならない規則という意味もありますが、「何々しよう」という自分で宣言する意味もあります。
十の教えを守ることによって、私たちの心を清め、仏さまの世界に導いてくれる教えなのです。
以下、気になる言葉(十善戒 + 五戒 + 八斎戒)になります。
心を清め、仏の世界に近づけると幸いです。
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【 十善戒 】
一
不殺生(ふせっしょう):むやみに生き物を殺さない
「生きとし生けるものを殺さない」ということです。
すべての生けるものはみな同じ命を持ち、同じ命を皆が分け合っているのだということです。その生命をより良く生かしていこうと教えます。一方でわたしたちは日々、多くの生きものの命を戴かなければ生きていけぬ存在です。その事実をしっかり見つめなめればなりません。
ニ
不偸盗(ふちゅうとう):盗みをしない
「盗んではいけない」ということです。
新しいものが満ちあふれる毎日。大量生産・大量消費といわれるこの時代は、わたしたちの様々な欲望を刺激します。その刺激はやがて自分のものと他人のものの区別まで見失わせるのかもしれません。また、「ものを盗む」というだけではなく、それぞれの持ち味、長所なども含め、相応の徳分をも含めて奪われてはいけないことを示しています。
三
不邪婬(ふじゃいん):男女の道を外さない
「不倫な関係をしてはいけない」ということです。
売春、買春、援助交際に出会い系サイト・・・。最近は後先を考えないで淫らな行為に走る人が多く、しかも低年齢層まで浸透しつつあります。しかし、男女の間柄はそういう問題ではありません。相手への気づかいや思いやりのない関係は必ず不幸へと結びつきます。
四
不妄語(ふもうご):嘘をつかない
「嘘をついてはいけない」ということです。
世の中の色々なところで嘘、偽りがはびこっていると思いませんか。驚くことに、「だまされるほうが悪い」と堂々と開き直る人もいます。一度の嘘は次々と重なっていくものです。そしてその嘘によって信用は一瞬にして崩れ去り、取り戻すには大変な時間と努力が必要となります。最初の四つは「淫・盗・殺・妄」一括りにされ、殊更重要な位置におかれている。
五
不綺語(ふきご):心にもない綺麗ごとも言わない
「お世辞など、無益なことを言わない」ということです。
基本的にゴシップ、うわさ話は楽しいものです。しかし、その話は本当なのでしょうか。そのようなことを話す意味があるのでしょうか。もしかしたら、あなた自身が周りの人からうわさされているかもしれません。
六
不悪口(ふあっく):悪口を言わない
「悪罵しない」ということです。
日本語はとても美しい言葉なのですが、相手を不快にさせる言葉を遣えば、瞬く間にいさかいが生じます。逆に優しい言葉を遣えば、周りを和ませてくれます。
七
不両舌(ふりょうぜつ):二枚舌を使わない
「二枚舌を使わない」ということです。
食い違うことばかり平気で言えば信用も失い、場合によっては相手にも損害を与えかねません。「おもいやりのある言葉を話そう」と心がけるべきです。
八
不慳貪(ふけんどん):欲張らない
「むさぼらない」ということです。
物質社会に生きるわたしたちは、生活を便利に、快適にしてくれる「物」によって豊かさを享受しています。しかし、逆にいえば物が溢れ、物に執着し、そういった物無しには生きていけないともいえるのではないでしょうか。「お金さえあれば幸せに暮らせる」と多くの人が勘違いしている日本で、今、何が求められているのか深く考える必要があります。
九
不瞋恚(ふしんに):憎むことをしない
「怒らない」ということです。
ムカツイたり、キレたり、暴力をふるったり・・・。その怒りはどこからくるのでしょうか。悪いのは本当に相手だけなのでしょうか。一時の怒りに我を忘れると、取り返しのつかない事件を起こしかねません。
十
不邪見(ふじゃけん):間違った考え方をしない
「間違ったものの見方」ということです。
常に自分は偉く正しいけれど、「周りの奴は馬鹿だ」と思っている人がいます。そして悪いことに、恨みは人一倍です。皆さんの周りにも一人や二人、こんな人が見受けられることでしょう。間違った考え方をせず、正しい判断を心がけたいものです。
【 十悪 】
仏語では、「身の三悪」「口の四悪」「意の三悪」というものもございます。
身の三悪(正行)
殺生(せっしょう)[hiṃsā] ‐ 無意味に他人や衆生の命を奪うこと
偸盗(ちゅうとう)[theyya] ‐ 盗みのこと
邪淫(じゃいん)[kāmamicchācāra] ‐ 不淫らな異性交遊のこと
口の四悪(正語)
妄語(もうご)[musāvācā] ‐ 嘘をつくこと
綺語(きご)[samphappalāpa] ‐ 奇麗事を言って誤魔化すこと
離間語/両舌(りょうぜつ)[samphappalāpa] ‐ 二枚舌を使うこと
粗悪語/悪口(あっく)[pisuṇāvācā] ‐ 他人の悪口を言うこと
意の三悪(正思)
妄貪/貪欲(とんよく)[abhijjhā] ‐ 欲深いこと
瞋恚(しんに)[byāpāda] ‐ すぐ怒ること
邪見/愚癡(ぐち)[micchādiṭṭhi] ‐ 恨んだり妬んだりすること
※ 古代中国では、特に重く罰せられた10種の罪。謀反(むへん)・謀大逆・謀叛(むほん)・悪逆・不道・大不敬・不孝・不睦・不義・内乱の総称。
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【 五戒 】
仏教において在家の信者が守るべきとされる基本的な五つの戒のことで、より一般的には在家の五戒などと呼ばれる。
一
不殺生戒(ふせっしょうかい)
- 生き物を殺してはいけない。
ニ
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
- 他人のものを盗んではいけない。
三
不邪淫戒(ふじゃいんかい)
- 自分の恋人・配偶者以外と交わってはいけない(不倫してはいけない)。
四
不妄語戒(ふもうごかい)
- 嘘をついてはいけない。
五
不飲酒戒(ふおんじゅかい)
- 酒を飲んではいけない。
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【 八斎戒 】
仏教の在家信者の守るべき基本的な五戒に3つの戒を加えたもの。八斎戒 = 五戒 + 3つの戒
六
不坐臥高広大床戒
- 立派な寝具や坐具でくつろがない。
七
不著香華瓔珞香油塗身戒
- 化粧や香水、宝飾品などで身を飾らない。
八
不作唱技楽故往観聴戒
- 音楽や演劇等を為さず、故意に鑑賞しない。
斎戒
不過中食戒
- 正午から日の出まで、固形物を口にしない。
参考「母からの手紙」「高野山真言宗 総本山金剛峯寺hp」「十悪 ‐ 通信用語の基礎知識」「ウィキペディア」「goo辞書」
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